キャリア・就職

【日本語教師】日本語学校への就職活動の際にチェックすべき4つのポイント!

日本語学校への就職活動の際の注意点

この記事では、日本語教師養成講座を修了するなど、国内の法務省告示校(主に日本語学校)で働く資格を得て、これから就職活動をする人に参考にしていただきたい

日本語学校を選ぶ際にチェックするべきポイント

を紹介します。

なお、告示校で日本語教師として働くための資格について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

日本語学校は国内にもたくさんありますが、日本語教師の労働環境や待遇、学校のルール、授業のやり方は様々です。

「どんな学校を選べばいいのか分からない…」

という方は、この記事を参考にして、自分に合った学校を探してみてください。

この記事を読んだら分かること

・就職活動の際に日本語学校を選ぶポイント
・長く日本語教師の仕事を続けていくために必要なこと

法務省が認める「適正校」であること

日本語教育機関が海外から外国人学習者を受け入れるためには、日本語教育機関に関する様々なルールを定めた法務省告示基準を満たし、法務省の認定を受ける必要があります。

告示基準には、クラスの人数や必要な教師数、授業時間数や教育課程などについての基準があり、この基準を満たし、法務省に認められた学校は、法務省告示校と呼ばれます。

告示校一覧はこちら

その中で、在籍者管理等が適切に行われている学校は「適正校」に選定されます

つまり、この適正校に選定されている学校は、法務省が定めた基準を満たしており、その基準のもとで、概ね適切な体制で留学生等を受け入れ、日本語教育を行っている学校と言えます。

ただ、大切なのは、適正校に選定されているかどうかだけではなく、実際に告示基準に沿って学校運営がなされているかどうかです。

例えば、告示基準を満たしていても、実際は1クラスの人数が基準を超えていたり、1人の先生が担当する授業コマ数が多すぎたりすると、日本語教師の負担も大きくなり、適切な日本語教育が提供できなくなってしまいます。

なお、生活者や短期滞在の外国人など、もともと他の在留資格で日本に滞在している人に日本語教育を提供する場合は、この限りではありません。

法務省が認める「告示校」の中でも、在籍者管理等に問題の少ない「適正校」に選定された学校を選びましょう。

研修や新人指導の制度が充実していること

2つ目のポイントは、新人教師や、新しくその学校に入った日本語教師に対する研修や指導の制度が充実していることです。

例えば、授業見学(先輩日本語教師の授業を見る/先輩日本語教師に自分の授業を見てもらう)や教案指導、教室活動に関する勉強会や、学習者による授業評価アンケートなどの制度が整っている学校であれば、実際に授業をしながら、日本語教師として日々成長していくことができるし、安心して働くことができますよね。

新人へのサポートがほとんどなく、授業も個人個人に任せっぱなしの学校だと、特に新人の間は何が正解かも分からず、より良い指導法や授業のアイデアを吸収することもできないので、日本語教師としてのステップアップが難しくなってしまいます。

だから、面接に行く前/面接の際に、上で述べたような制度があるかを確認しておくことが大切です。

先輩や同僚から授業のアイデアや指導法が吸収できる
自分の授業の問題点や改善点が客観的に評価・指摘してもらえる
学校を選びましょう。

ICTの導入が進んでいること

従来の日本語教育では、絵カードや文字カード、プリント、板書、レアリアが授業の中心でした。

でも、ここ数年の間に日本語教育業界にもオンライン授業が一気に普及し、それに伴って、対面授業でもオンラインツールやICTが積極的に活用されるようになりました

最近は、パワーポイントやプロジェクターを使って授業をする日本語教師も増えてきました。

日本語学校は、この流れに乗り、ICTの活用を前向きに推進した学校と、従来の日本語教育の手法にこだわり、新しい方法やツールの導入に消極的だった学校に二分されています。

ただ、授業や業務の効率化、授業準備時間の短縮、学習者とのインターアクションの促進、視覚的な見やすさの向上等を考えると、オンラインツールやICTを活用しない手はありません

ICTの活用が進んでいる学校で経験を積んでおくと、フリーランスでのオンライン授業等を行う際にもスキルや知識が活きるし、対面授業での活動のアイデアの幅も大きく広がります。

日本語学校を選ぶ際は、オンラインツールやICTの活用に積極的で、授業でもPCやタブレット端末等が自由に使える、もっと言えばそのような機材や環境が用意されている学校を選びましょう。

コマ給以外の手当が充実していること

言うまでもなく、授業に対する手当(「コマ給」と呼ばれます)はどこの学校でも支払われます。授業の給与は、1コマ単位で支払われる場合もあるし、時給で支払わる場合もあります。

もちろんコマ給の金額も重要なのですが、それに加えて確認しておきたいのが、授業以外の労働に対して支払われる手当の有無です。

例えば宿題の添削、試験の作成、クラス担任業務などに対する手当の有無や金額は、学校によって様々です。

このあたりの業務に支払われる手当があるのか、またどのぐらいの金額なのか、複数の学校を比較しながら確認してみることをオススメします。

コマ給はA校が一番高いが、他の手当等を合わせてみると実はB校の方が待遇が良かった、ということもよくあるからです。

そのほかにも、非常勤講師にも勤続年数でボーナスが出たり、担当する授業数に応じて追加の手当が出たりする学校もあります。

コマ給だけで判断せず、他の手当や給与体制についてもよく確認してから学校を選びましょう。

まとめ

日本語学校を選ぶ際にチェックするべきポイントを紹介しました。

もちろん、ここに書いてある条件を満たしていなくても働きやすい学校はあるし、その逆も然りです。

重要なのは、自分が働きやすい/長く働きたくなるような制度や環境が整っているかどうかをしっかりリサーチしてから、就職活動に臨むことです。

ウェブサイトや求人情報を見ても分からない場合は、就職面接の際に積極的に質問してみてください!

神戸東洋日本語学院も、ここで働く先生方に、長く働きたいと思ってもらえる学校づくりを目指しています。

ちなみに当校の養成講座を修了した方には、当校でそのまま日本語教師として働くチャンスがありますよ!

日本語教師を目指す皆さんが、自分に合った働き先を見つけられるように、祈っています!

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最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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