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日本語の文字と表記の特徴について解説!海外の反応は?日本語の文字は4種類だけじゃない!

日本語の文字

みなさんは、日本語の文字の種類や数はどのぐらいあるかご存じですか?

また、日本人が使っている文字や表記は、外国人にはどう見えるのでしょうか。

このページでは、私たち日本人の生活の中で使われる文字や表記の種類について、簡単に紹介します。

この記事を読んだら分かること

・「文字と表記」ってどんな授業?
・日本語の文字と表記ってどんな特徴がある?
・外国人には日本語の文字がどう見える?
・外国人はどうやって日本語の文字を勉強する?

日本語の文字は何種類あるの?文字数は全部で何文字?

まず、日本人が使っている文字にはどのようなものがあるでしょうか。

私たちが日常的に使う文字には、みなさんもご存じのように、「ひらがな」「カタカナ」「漢字」「数字」の4種類があります。

それ以外にも、日常で使う・目にする文字は、アルファベット、ローマ数字(ⅠⅡⅢ…)など様々なものがありますね。

英語で使われるアルファベットは26文字、韓国語で使われるハングルは24文字ですが、日本語はひらがなだけでも46文字あります。それに「が」「ざ」「だ」などの濁音、「ぱ」「ぴ」「ぷ」などの半濁音、「きゃ」「きゅ」「きょ」などの拗音、小さい「っ」や「ん」等を合わせると、106文字になります。これだけでもかなり多いですよね。

カタカナにも基本的にはひらがなと同じだけの文字数があり、外来語に使う「フェ」「ディ」や「ヴ」などを合わせると、更に文字数が多くなります。

漢字はというと、小学校で習うものだけでも1026字あり、それを含めた常用漢字は2136文字あります

外国人が日本人と同じように読み書きを行うためには、これだけ多くの文字を覚えなければなりません。

これはなかなかハードルが高いと言えます。

日本語の文字にはどんな特徴があるの?

では、日本語の文字には、どんな特徴があるのでしょうか。

簡単に紹介していきます。

(1)文字がそれ自体に意味を持つかどうか

ひらがなとカタカナは、複数の文字を組み合わせて単語を作ることはできますが、1文字では基本的に意味を持ちません(最近では「り」で「了解」を表すなどの使い方が見られるようにはなっていますが)。

このような文字を、「表音文字」と言います。

一方で漢字は1文字で意味を持つことができます。

例えば「三」は何かが3つあることを表すし、「不」は「~じゃない・~しない」こと、「外」は「何かの外である」ことを表します。 このように1文字で意味を持つ文字を、「表意文字」と呼びます。

(2)漢字やカタカナが持つ役割とは?

漢字やカタカナで表す内容は、ひらがなだけでも表すことができます。

では、なぜカタカナや漢字が存在しているのでしょうか。

1つは、意味や単語の区切りが分かりやすくなることが挙げられます。

以下の文を見てください。

(1)きょうはこうべとうようにほんごがくいんのにゅうがくしきがありました。
あじあやよーろっぱのさまざまなくにからしんにゅうせいがにゅうがくしました。

(2)今日は神戸東洋日本語学院の入学式がありました。
アジアやヨーロッパの様々な国から新入生が入学しました。

(1)の文を見てみると、どこが単語の区切りなのか、どこが意味の切れ目なのかパッと見て判断することは難しいと思います。

ただ、(2)のように漢字とカタカナを使いながら書くと、意味や単語の区切れが随分はっきりするのが分かると思います。

また、文章自体が短くなり(話すときは変わらないですが)、すっきりしますよね。

漢字やカタカナには、このように文章を読みやすく、分かりやすくする機能があります。

(3)カタカナ表記には揺れがある

カタカナは外国から入ってきた言葉(いわゆる「外来語」)を表すのによく使われますが、外国語の発音をそのままカタカナで表現するのには限界があるため、1つの外来語を指すのに、複数のカタカナ語(の形)が存在することがあります。

例えば、下の表の言葉を書くとき、皆さんはどちらを使いますか?

言葉表記1表記2
ideaアイデアアイディア
computerコンピュータコンピューター
violinバイオリンヴァイオリン
reportリポートレポート

このような言葉は、日本に入ってくる際に2通りの形でカタカナに変換されて両方の形が広く使われたり、1通りで入ってきたものの、時間の経過とともに徐々に形が変化したりしたことが原因で、2通りの表記が存在しています。

また、「ベニス」と「ベネツィア」、「キエフ」と「キーウ」のように、言語による発音の違いがカタカナ語にも残っていて、2つの表記が存在している場合もあります。

日本語の文字って外国人にはどう見える?

ある欧米系の外国人学習者が言っていた言葉に、印象深いものがありました。

「漢字は文字というより、絵や図形のように見える」

私たちがアラビア文字やタイ語の文字などを見たときも、知識がなければ、どこが何を表し、どこまでが1文字なのかを判断するのは難しいものがあると思います。

それと同じように、非漢字圏の学習者から見ると、漢字は複雑な模様やアートのように見えることもあるようです。

外国人が、「漢字はかっこいい」と言ってタトゥーを入れているのを見たことがある人は多いと思いますが、あれもそのような考え方があってのことかもしれませんね。

ひらがなやカタカナについては、「あ」「め」「ぬ」や「ツ」「シ」「ソ」「ン」など、形の似たものの習得に時間がかかる人はいますが、読み書きができるようになるまでに、そこまで苦労する学習者は多くない印象です。

外国人は日本語の文字をどうやって勉強するの?

外国人学習者も、日本人と同じようにひらがなとカタカナから勉強し、その後徐々に漢字を学んでいきます

文字を勉強したり練習したりするための教科書もありますが、日本語学校での授業では、それほど文字の学習に時間を使うことは多くありません。

日本語学校の多くは留学生を受け入れており、留学生は在留資格申請時点で、最低限の日本語学習歴や日本語能力を測る試験への合格が条件とされているため、ひらがなやカタカナは学習済みの人が多いからです。

もちろん海外でゼロから日本語の勉強を始める際や、独学で日本語を学ぶ人などは、そのような教科書を使って書き方練習などを行う場合もあります。

漢字については、特に非漢字圏の学習者は漢字学習の動機付けから始まり、日本人と同じように描き方の練習をしながら、徐々に読み書きのできるものを増やしていくことになります。

非漢字圏の学習者にとっては、漢字の学習はかなり負担が大きいものですが、漢字の成り立ち(🏔→山など)を知ったり、部首を覚えたりすると、表意文字のメリットを理解し、漢字学習に意欲を出す学習者もいたりします。

まとめ

日本語の文字の特徴や、外国人学習者から見たイメージなどについて解説しました。

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