世界での日本語学習者数は2021年のデータで、約380万人となっており、その学習動機やニーズは多様化しています。
それに合わせて、日本語教師にも、多様な働き方のスタイルが生まれました。
この記事では、そんな日本語教師の様々な形態・場所・スタイルでの働き方について紹介します。
「日本語教師ってどんな働き方があるの?」
「どんなところで日本語教師として働くチャンスがあるの?」
という疑問をお持ちの方は、ぜひ参考にしてみてください。
・日本語教師の様々な働き方
・日本語教師の活躍の場所
日本国内で働く
まず、日本国内で日本語教師として働くことができる場所について紹介します。
国内の日本語教育機関・専門学校
最も多いのは国内の日本語学校や専門学校で、非常勤や常勤として働く日本語教師です。
日本語学校は、主に海外からの留学生を受け入れ、日本語を教えながら日本国内の大学や大学院への進学をサポートする教育機関です。
専門学校は、日本語学校に引き続いて日本語を学べるところもありますし、例えば自動車関係やデザイン、ITなどについて専門的な知識を身につけるための学校もあります。
専門知識を身につけるための専門学校でも、留学生向けの日本語の授業が用意されているところが多くなっています。
また、日本語学校や専門学校で働く場合は、日本語の授業以外にも、進路指導やイベントの運営など、様々な形で外国人学習者と関われます。
日本語学校の仕事について詳しく知りたい方はこちら↓
なお、国内の法務省告示校(法務省に認められた日本語教育機関)で日本語教師として働くには、定められた資格の取得が必要です。
日本語教師の資格について詳しく知りたい方はこちら↓
当校の「日本語教師養成講座」を修了すれば、法務省告示校で働くための資格が取得できます。
無料説明会のご参加はこちらから↓
国内の大学等高等教育機関
より高いレベルの日本語教育に携わりたい場合は、国内の大学等で日本語教師として働く方法があります。
日本語学校等とは違い、多くの場合は修士や博士の学位が条件として求められますが、その分給与も良い仕事が多いのがこの働き方のメリットです。
こちらも非常勤・常勤のどちらの形でも働けます(学校による)。
多くの場合、大学や大学院等で学ぶ留学生は、母国の高校や大学で日本語を学んでいたり、日本国内の日本語学校や専門学校を経て進学したりしているので、一定以上の日本語力を身につけていることがほとんどです。
公教育・外国ルーツの子どもの日本語教育
小学校や中学校などでも、日本語教育の需要はあります。
外国人の両親の仕事の都合で来日し、日本の小中学校に通っているなど、様々な理由で日本語指導が必要な子どもに日本語を教えます。
このような子どもへの日本語指導の体制には地域差や学校間の差がかなりあり、十分に指導が行えていない現状があります。
だからこそ、公教育や地方自治体等と連携し、海外にルーツを持つ子どもに日本語指導を行う日本語教師が求められています。
海外で働く
続いて、海外での日本語教師の活躍の場を紹介します。
海外の日本語学校・大学
日本語教師を目指す人の中には、「海外で働きたい!」という人も多いのではないでしょうか。
アジア圏を中心に、海外の日本語学校や大学等でも日本語教師は広く募集されています。
国内で日本語教師の実務経験を積んでから海外に仕事の場を移す人や、日本語教師をしながら様々な国を渡り歩く人もいます。
・海外の日本語学校で、留学準備をする学習者に教える
・海外の大学や高校で日本語科目を選択している学習者に教える
など、様々な学習者を相手にした仕事の場があります。
個人で働く・フリーランス
オンライン授業
コロナ禍で一気に増えたのが、zoomなどのコミュニケーションツールを使ってオンラインで日本語を教える日本語教師です。
・オンラインプラットフォームに登録して、様々な国の学習者に1対1で教える
・日本語学校への入学予定者に来日前に教える
・日本在住で日本語学習機会のない外国人に個人で教える
など、こちらも様々なスタイルがあります。
日本語学校でも、新型コロナウイルスの感染が拡大していた時期には、日本に住んでいる学習者に一時的にオンラインで授業をするところも多くありました。
その影響で、未入国の学習者や、来日予定はないが日本語学習に興味がある人などへのオンライン日本語教育も、様々な形で行われるようになりました。
学習者も教師もお互いに家にいながらにして授業ができるのが、オンライン授業の最大のメリットです。
また、特に留学等の予定はないものの、日本のアニメやマンガ、ファッションなどが好きで、それらの趣味をより深く理解するために日本語を学びたいという海外在住の外国人からのニーズも、一定数あります。
プライベートレッスン
日本で生活している外国人等に、1対1などの形式で授業を行うスタイルです。
フリーランスでプライベートレッスンを行っている人もいますし、日本語学校等がプライベートレッスンを提供している場合もあります。
こちらは対面で行う場合もありますし、オンラインで行う場合もあります。
・教科書を使ってしっかり日本語を学びたい
・生活に必要なコミュニケーションを学びたい
・JLPT(日本語能力試験)に合格するための勉強がしたい
など、学習目的は様々です。
多様なニーズに対応できるのが、プライベートレッスンのメリットと言えます。
まとめ
この記事では、日本語教師の多様な働き方を、簡単に紹介しました。
このほかにも、日本語教師には様々な働き方があります。
自分に合ったスタイルで働き、様々な形で日本や日本語に興味のある外国人学習者をサポートできるのが日本語教師という仕事の良さの1つです。
「日本語教師の仕事に興味がわいてきた!」という方は、ぜひ当校の日本語教師養成講座の説明会(無料)をのぞいてみてください!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
この記事に関する疑問や、養成講座の内容等についてのご質問は、いつでもお気軽にこちらのページからお問い合わせください。