日本語教師には多様な働き方がありますが、最も多くの人が働いているのが、国内の日本語教育機関(いわゆる日本語学校)です。
日本語学校で働く日本語教師は、どのような仕事をしているのでしょうか。
この記事では、一般的な日本語教師の仕事内容について、簡単に紹介します。
「日本語教師の仕事って具体的に何をするのかイメージできない…」
という方は、ぜひ読んでみてください。
・日本語教師の仕事内容
入学式、オリエンテーション
日本で新たな生活を始める外国人を迎え入れます。
多くの日本語学校では、毎年4月と10月に新入生を受け入れます。
(神戸東洋日本語学院は4期制で、7月と1月にも新入生の受け入れがあります)
日本語学校の入学者は、1年~2年間日本語学校で日本語や日本文化等を学び、大学や専門学校へと進学したり、日本の企業に就職したりします。
入学式・オリエンテーションでは、日本語教師はクラス分けのテストを実施したり、学校のスケジュールや、クラスのルール、学校の制度等について説明したりします。
毎年新しい出会いが沢山ある入学式。
多くの国の人と出会えるのも、日本語教師のいいところです。
授業
日本語教師のメインとなる仕事です。
世界中から集まった外国人学習者に日本語を教えます。
神戸東洋日本語学院では、中国、ベトナムをはじめとして、様々な国からの学習者を受け入れています。
日本語学校の学習者は、多くの場合留学生が中心ですが、大学や専門学校への進学のためだけではなく、日本での生活の為に日本語を学ぶ人など、彼らの学習目的は多岐に渡ります。
単に日本語を教えるだけでなく、日本での生活や異文化理解をサポートしていくのも、日本語教師の大切な仕事です。
日本にいながら、異文化の中に身を置き、様々な価値観や考え方に触れることができるのも日本語教師の仕事の魅力です。
教材・試験作成
授業で使う教材や試験を作成するのも日本語教師の仕事です。
学習者のレベルや苦手分野に併せた授業プリントや、次のレベルに進級できるかどうかを測る試験などを作成します。
最近では、パワーポイントで作成した教材や、オンラインツールを授業で使うことも増えてきました。
授業中の学習者の顔を思い浮かべながら、最適な教材や試験を作成します。
進路指導
先述のとおり、多くの在籍者は大学・大学院・専門学校への進学や、日本での就職を目指して日本語学校に入学してきます。
学習者が希望の進路に進めるよう、サポートするのも日本語教師の大切な仕事です。
具体的には、出願書類の確認、志望理由書や研究計画書の添削、面接練習などを行います。
指導した学習者が志望校に合格したときは、達成感でいっぱいです!
イベント計画、引率
日本語学校にも、多くの場合は日本の公教育と同じように、遠足などのイベントが用意されています。
この写真は、神戸東洋日本語学院の学院祭で学生たちがダンスを披露している様子です。
遠足や学院祭などのイベントの日は、学生たちは勉強のことを忘れて楽しみます!
教室では見られない、学生の意外な一面が見られたりします。
日本語教師は、運営のサポートをしたり、引率を行ったりします。
オンライン授業
コロナ禍の影響で、最近では、教室での対面授業だけではなく、オンライン授業をする機会も増えました。
まだ母国にいる学習者とzoomで話していると、早く会ってみたい気持ちになります。
zoom授業は慣れれば難しくありません!
当校も、コロナ禍でオンライン授業を導入するまでは、多くの先生がオンライン授業未経験でしたが、今では当たり前のことになり、どの先生も工夫を凝らした教材を作ったり、オンラインならではの方法で授業を進めたりしています。
オンラインはオンラインで、対面とは違った楽しさや便利さがあります。
卒業式
一緒に勉強してきた学生たちを送り出します。
大学・専門学校・就職…
それぞれの場所に旅立つ彼らと別れるのは少し寂しくもありますが、苦楽をともにしてきた学習者たちの成長した姿を見ると、「日本語教師をやっていて良かった」と思います。
卒業式を終え、「先生、今までありがとうございました」と言って新たな場所へと旅立っていく彼らの背中を見ると、私たち日本語教師も、「これからまた頑張ろう」という気持ちになります。
まとめ
この記事では、日本語学校で働く日本語教師の仕事内容を、簡単に紹介しました。
もちろん大変なこともありますが、様々な国からきた学習者と、国籍も年齢も関係なく、ともに学び成長していけるのが日本語教師です。
「日本語教師の仕事に興味がわいてきた!」という方は、ぜひ当校の日本語教師養成講座の説明会をのぞいてみてください!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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